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片目だけ涙やけしてる?要注意!猫の「鼻涙管閉塞」を見逃すと危険|3秒でできる自宅チェック

ねこ・健康

「うちの子、右目だけ涙が多い気がする」
「目の下が茶色くなってきたけど、元気だし大丈夫かな?」

そんな相談を、動物看護師として日々の診察サポート中によく受けます。

実は片目だけの涙は、目や鼻涙管のトラブルのサインかもしれません。「ただの涙やけ」と放置せず、早めに原因を見つけることで、猫ちゃんの快適な毎日を守ることができます。





🧠 まず知っておきたい!涙の仕組み

猫の目は、常に涙を分泌して目の表面を潤しています。この涙は、**鼻涙管(びるいかん)**という細い管を通って鼻へ排出されます。

涙が外に溢れ出る原因はさまざま

  • 鼻涙管が詰まっている(狭くなっている)

  • 涙の量が多すぎる(目の病気で涙が増えている)

  • まぶたの形の問題

どちらにしても、片目だけ涙が多い場合は、何か問題があるサインです。





⚠️ 片目から涙が出る主な原因

動物病院で実際によく見られる原因を、わかりやすくまとめました。

原因詳しい説明よく見られる猫
🔍 目の表面の問題角膜に傷がある、異物が入っている、まつ毛が目に当たっているどの猫でも起こりうる
🧬 生まれつきの顔の構造鼻が短い猫種は鼻涙管が狭く曲がっているペルシャ、エキゾチック、ヒマラヤンなど
🦠 目の感染や炎症結膜炎、角膜炎などで涙の量が増える若い猫、多頭飼育、外出する猫
👁️ まぶたの形の異常まぶたが内側に巻き込んでいる(内反症)など短頭種に多い
🩺 鼻涙管の詰まり・狭窄炎症や体質で管が狭くなっている短頭種、高齢猫

💡 ポイント:「片目だけ」の涙は、目そのものに問題があるケースが多いです。鼻涙管だけが原因とは限りません!






👀 【3秒でできる】自宅チェック法

動物病院に行く前に、まずは以下をチェックしてみましょう。

✅ チェック手順

1. 顔を正面から見る
→ 左右の目で、涙の量や目の下の色を比べてみましょう。

2. 目を開けているか確認
→ 片目だけ細めている、まばたきが多い場合は痛みのサイン。

3. 目の下の毛を触ってみる
→ いつも湿っている/カサカサしているなら要注意。

4. 目やにの色をチェック
→ 透明・乳白色・茶色~赤茶色なら比較的軽度。黄色・緑色は感染の可能性。

5. 目の充血を確認
→ 白目が赤くなっていないかチェック。

6. 目をこする仕草はないか
→ 前足で目を触る、床にこすりつける動作は要注意。






🚨 こんな症状があったら「すぐ病院へ」

以下の症状がある場合は、当日~翌日中に受診してください:

  • ✋ 目を痛そうにしている(目を細める、こする)

  • 🔴 目が赤い、充血している

  • 💧 黄色や緑色の目やにが出ている

  • ☁️ 目の表面が白く濁っている

  • 😿 食欲がない、元気がない

これらは角膜潰瘍や重い感染症のサインかもしれません。





🏥 動物病院での診断と治療

🔬 どんな検査をするの?

1. 目の表面の検査

  • フルオレセイン染色:角膜に傷がないか確認
  • スリットランプ検査:目の細かい構造を観察

2. 鼻涙管の検査

  • フルオレセイン試験:目に染料を入れて、鼻へ流れるか確認
  • 鼻涙管洗浄:細いカテーテルで水を通し、詰まりを確認・改善

⚠️ 注意:鼻涙管洗浄は、猫の場合鎮静または全身麻酔が必要になることが多いです。

💊 治療はどうするの?

原因によって治療法が変わります:

原因治療内容
角膜の傷・感染点眼薬(抗生物質、抗炎症薬)、エリザベスカラー
鼻涙管の詰まり洗浄処置、点眼薬
まつ毛・まぶたの異常外科的処置が必要な場合も
慢性的な問題定期的な洗浄、体質管理

軽度なら点眼薬だけで改善することも多いです!





💡 動物看護師からのアドバイス

🏠 日常ケアのポイント

1. 涙やけを拭くときは優しく

  • 柔らかいガーゼやコットンを、ぬるま湯で湿らせて使用

  • ゴシゴシこすらず、軽く押さえるように

2. 目の周りの毛を短くカット

  • 長毛種は特に、目の周りの毛が目に入りやすい

  • トリミングサロンや動物病院でカットしてもらうのもおすすめ

3. 「涙が出る=鼻涙管の問題」とは限らない

  • 目そのものの病気で涙が増えていることも多い

  • 自己判断せず、獣医師の診察を受けましょう

🐾 よくある質問

Q. 茶色い涙やけは病気ですか?
A. 茶色い変色は、涙に含まれる「ポルフィリン」という物質が酸化したものです。これ自体は無害ですが、慢性的に涙が出ている証拠なので、原因を調べる必要があります。

Q. 両目から涙が出る場合は?
A. アレルギーや感染症、ウイルス性の上部気道炎(猫風邪)の可能性があります。こちらも受診が必要です。

Q. 短頭種は一生涙やけが続くの?
A. 体質的に涙やけが出やすいのは事実ですが、悪化させないケアは可能です。定期的な通院と適切なケアで、快適に過ごせます。





📋 まとめ:涙やけチェックリスト

チェック項目状態対応
片目だけ涙が多い数日続いている早めに動物病院へ
目を痛そうにしている目を細める、こするすぐに受診
黄色・緑色の目やに感染の可能性当日~翌日中に受診
目の下が常に湿っている慢性化のサイン原因を特定する検査を






✳️ 動物看護師から一言

「涙やけを拭いて終わり」ではなく、なぜ涙が出ているのかを見極めることが大切です。

早期発見・早期治療なら、多くの場合は短期間で改善できます。少しでも気になる症状があれば、遠慮なく動物病院で相談してくださいね。

猫ちゃんは痛みを我慢する動物です。飼い主さんの「あれ?」という気づきが、愛猫の健康を守る第一歩になります🐾


📌 この記事のポイント

  • 片目の涙は、目や鼻涙管のトラブルのサイン

  • 痛そうにしている、黄色い目やには「すぐ受診」

  • 早めの受診で、ほとんどのケースは改善可能

  • 日常の観察と優しいケアが予防につながる





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猫の健康維持に欠かせないポイントを、動物看護師の視点から徹底解説。病気予防、食事管理、老猫ケアなど、信頼できる情報をやさしく紹介します。

著者紹介

実体験をもとに「猫と快適に暮らすヒント」を ”ねこだよ!” で発信中。

私たちの日常の様子は、YouTubeでも紹介しています。
みーちゃん family – YouTube

※免責事項
本記事の内容は一般的な参考情報です。
すべてのペットに同じ効果があることを保証するものではなく、個体差があります。
健康管理やケアは、必ず獣医師などの専門家にご相談のうえで行ってください。
自己判断での治療やケアは避けるようにしてください。

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